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第356話

マディリンはエステラの愛らしい声を聞いて心が温まった。

前回会った時、彼女が一言も話さなかったことをまだ覚えている。そのせいで彼女が口がきけないと思っていた人も多かった。こんなに短い間にこれほど変わるなんて信じられない!話すことを厭わないだけでなく、天使のような声と甘い笑顔まで持っているなんて!

マディリンは彼女のかわいらしさに思わず頭を優しく撫でた。「いい子ね!」

マディリンが立ち上がると、エステラの視線はダイニングテーブルの上の食べ物に落ち、とても好奇心をそそられた様子だった。

裕福な家庭で育ち、プロの料理人か祖母が全ての食事を用意していたため、エステラはテイクアウトやファストフードが何...