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第百七十章-次の章に進む準備はできています

ワイアット

アリッサと俺はベッドの中、シーツ一枚だけを体にまとい、互いを腕に抱いている。お祝いの一環として、ここ数時間、俺たちは愛し合っていたのだ。彼女は幸せそうに俺の隣に寄り添い、胸に頭を乗せている。彼女がプロポーズを受けてくれて嬉しい。もし断られていたら、なんて考えただけで、ものすごく緊張していた。どう受け止めたらいいか、分からなかっただろう。俺の胸にある彼女の手に目を落とすと、指にはまった指輪が目に入り、満面の笑みを浮かべた。自分が婚約する日が来るなんて、思ってもみなかった。まさか相手がアリッサだなんて、最初の頃の俺たちの関係を考えれば、想像もつかなかった。だが、あれはただ、秘めた想い...