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第百六十五章-クソ野郎!

アリッサ

十分前に抵抗するのは諦めた。信じられない、彼があたしをこんなところに縛りつけたまま放置するなんて。あの野郎! やりすぎよ。あたしがしたことに対する罰としては、これはあんまりだわ。でも、驚くべきことじゃないのかもしれない。いつまでこうしておくつもりなんだろう? いらいらして呻き声をあげる。どんなにもがいても、この拘束から逃れる術はない。天井を見つめながら、復讐の計画を練る。もし彼があのサプライズが何なのか教えてくれていたら、お互いに欲しいものを手に入れられて、あたしだって今こんな目に遭っていなかったはずなのに。何度も彼を呼んだけど、無視された。一体何してるの? もう二十分以上経ってる...