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第54話

ジェイク

私たちは片面鏡の向こう側に立っており、トリクシーは鏡の反対側のテーブルに座っている。私は全身の自制心を振り絞って、隣の部屋に行って彼女から答えを絞り出さないようにしている。スミス刑事が私たちと一緒にいるが、彼は尋問はせず、私たちが質問があれば伝える役目だ。彼によれば、トリクシーはすでに弁護士を呼ぶ権利を放棄し、コネがあるから弁護士は必要ないと豪語したそうだ。

二人の刑事が部屋に入り、トリクシーの向かい側に座る。彼らは面接が録画されていることや、弁護士を呼ぶ権利があることなどの通常の説明をする。彼女は再び権利を放棄した。これはただ時間の無駄だ。私はいらだちのため息をつくと、ルー...