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第470話

私にはユライアの行動が会社のイメージ回復のためなのか、それともブラッドの才能を本当に見抜いていたのかわからなかった。どちらにせよ、それは正しい判断だったようだ。

ブラッドは新世代の若手画家の中でも際立った存在だ。彼を主任デザイナーに抜擢したのは賢明な判断だった。

学校は今回、素早く対応した。事態を早く軌道に戻すため、私が以前チームに参加できなかったにもかかわらず、ブラッドと私をクライアントプロジェクトに配置した。専門科目以外の卒業審査の点数は、研究室の成果と最終プロジェクトの点数を合わせた二部構成になると言われた。

それを聞いて腹が立ったが、採点提案がエヴァンス教授からのものだったので、...