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第454話

結局、私とブラッドの間で、ずっと不安を感じていたのは彼の方だったことが分かった。

「あなたこそ私が愛している人だって言ったわ。それがどうして?それとも、あなたが愛している人は私じゃないの?」私はまばたきせずにブラッドの目をじっと見つめて言った。

このようにブラッドの愛を試すのは、少し子供じみているような気がした。

でも、試すことが目的ではなかった。私がそう言ったのは、彼が私を愛しているように、私も彼を愛していることを知ってもらうためだった。私の彼への愛は、彼の私への愛と同じくらい強いものだった。

案の定、ブラッドの美しい目に宿った喜びは歓喜へ、そして純粋な恍惚へと変わっていった。

ブ...