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第442話

エリオットはグラフィックデザインの達人で、書道や絵画を鑑賞する才能も持っていた。彼の目に浮かぶ感嘆の表情を見ると、いつも心から嬉しくなった。

彼は一度私にこう言った。「最初、君は原石だと思っていたんだ。ブラッドが君を磨いて、みんなを魅了する輝く星にするんだろうって。でも実は、君は自分自身の輝きを持っていて、内側から自分を彫り上げているんだね」

彼の言葉に私は笑ってしまった。自分が絵を描くのが上手いことは知っていたけど、彼が言うほど素晴らしいとは思っていなかった。

「エリオット、照れるじゃない」と私は恥ずかしさを感じながら、はにかんだ笑顔で言った。彼は私の反応に笑うだけだった。

エリオッ...