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第359話

早い12月はまだ先のことのように思えたけど、実際は来週のことだった。

なぜか、ブラッドの新しいプロジェクトについて胸騒ぎがしていた。彼に引き受けてほしくなかった。それによって何かを失うような気がしていた。

だから、ブラッドが仕事のために私を置いていくのが嫌いなだけであって、私のばかげた予感とは関係ないことを祈った。それでも、落ち着かない気持ちは残っていた。

ブラッドはいつも遅く帰ってきた。何度も、彼を見るために起きていようとした。彼が帰ってきて、私が眠りにつく前に抱きしめてくれるのを待っていたけど、いつも彼が帰宅する前に寝てしまう。

ついに、ブラッドが一度早く帰ってきた。私たちはキスを...