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第318話

ブラッドの握る力はどんどん強くなっていった。彼の体の変化を感じ、事態が制御不能に陥りつつあるのを感じた。今止めなければ、もう後戻りはできない。

キスは一瞬で激しさを増した。感じられるのは彼の唇と息の熱さと強さだけで、まるで私に火をつけるかのようだった。彼はまるで野生の獣のようだった。

「ブラッド、こんな風にキスし続けたら、唇がパンパンに腫れて顔も見せられなくなるわ。それにメイクも台無しよ。やり直さなきゃいけないけど、そんな時間ないわ」

私は彼の腕の中でもがき始め、離してもらおうとした。パーティーがもうすぐ始まるのに、遅れるわけにはいかない。でも、どれだけ身をよじったり話そうとしても、ブラ...