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第265話

一瞬のうちに、新学期が始まった。大学院二年目は忙しさで溢れ、毎日気を抜くことができなかった。

学年の始まりは、各学部が最高の学生を送り出す絵画コンペの時期でもあった。ラリーは新しい仕事を得て、私たちの学部のチームを指導できなくなったため、その大きな責任を私に押し付けようとした。彼は私をオフィスに呼び、長々と話し合いさえした。

若くて優秀な教師はたくさんいたが、ラリーは実際の経験を積む機会を与えたいという理由で、大学院生の私をこの重要な任務に選んだ。

しかし、私のスケジュールはすでに目一杯で、プロジェクトの半分以上がまだ残っていた。飛び込む前にじっくり考える必要があった。

ラリーのオフィ...