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第123話

部屋に戻る途中、洗面所に立ち寄ったけれど、まだ落ち着かない気持ちがあった。気持ちを静めるために、私は絵を描き始めた。

私は何をするにしても完全に没頭してしまう性格だ。筆を手に取ってから数分で、すっかり世界に入り込んでいた。

疲れ果てて目の前に星が見えるようになり、筆を置いた時には、もう午前1時近くになっていた。

何かすることがあると時間が飛ぶように過ぎ、悲しみも和らいだ。

ベッドに身を引きずるように向かいながら、習慣的にスマホを手に取り、フェイスブックを開いた。ブラッドは私がアパートに戻ってすぐ、3時間以上前にメッセージを送っていた。

メッセージは短くてシンプルだった:「あの投稿のこ...