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第48話

スカーレットのヒートが始まってから二日が経過し、イライジャは彼女の側から一瞬も離れなかった。ジェシカ、アメリア、あるいはインディゴが食事や氷を届けに来たが、イライジャはひと時も休むことなく彼女を腕に抱き、疲労で眠りに落ちた時でさえ彼女の傍にいて、肌を優しく撫で、肩や首に口づけをしていた。

痛みは日に日に増し、スカーレットはついに話すことすらできなくなり、集中するには意識が朦朧としすぎていた。しかし彼女が固執したことがひとつあった。それはイライジャを拒み続けることだった。拒絶が残酷なほど傷つけたにもかかわらず、イライジャは強く在り続けた。それが明らかに彼女が感情的に彼を締め出していることを意味...