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第16話

スカーレットは心地よく目を覚ました。暖かな繭に包まれたような快適さを感じていたが、何かが彼女の腹部を突いていた。眉をひそめながら、彼女はベッドの中に何があるのかと思い、手を伸ばしてそれを掴み、押しのけた。すると、うめき声が聞こえた。彼女は凍りついた。彼女を突いていたその硬いものが、ベッドの中の単なる物体ではないことに気づいたのだ。それを押した瞬間にそう悟った。

「くそっ、レッド!」イライジャはうめき、彼女から手を放して仰向けに転がった。自分のものを強く押されたのは、目覚めたい方法ではなかった。スカーレットは口を覆い、笑いを抑えた。

「ごめん...でもなんであなたが私のベッドにいるの?」

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