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第420章

「じゃあ、これにしましょう」

ヴェラは、ウォーレンとブリアナが提案した選択肢の間にある部屋を指さした。「主寝室と同じ方向を向いていて、自然光がたっぷり入るし、主寝室から近すぎず遠すぎもしない。広々としていて、後で改装しやすいわ」

パトリックは微笑んで言った。「君の言うことを聞くよ」

パトリックは行動の人だった。ヴェラが決断した夜、翌日には、その部屋のデザイン計画が彼女に送られてきた。

彼女は十数枚の図面を受け取った。

パトリックはヴェラに全てを任せ、何の躊躇もなく彼女に伝えた。「もしこれで悩みたくないなら、僕に甘えてもいいよ。無理にやらせたりしないから」

ヴェラの目には抵抗の色はな...