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第792話

心臓が沈み、頭の中は心配とイライラで一杯だった。二人とも邪魔されたくないからスマホをマナーモードにしているだけかもしれない。ディナー中に彼に電話したことはなかったから、それが普通のマナーなのかもわからない。

スマホを探ってダニエルズの番号や、彼の警備の他の男たちの番号があるか確認し、見つからなかったのでミコにもう一度かけてみる。今度はすぐに留守電になり、私は震える。これに完全に圧倒され、こんなに取り乱している自分が嫌でたまらない。ただ放り出されて、迷子になって、どう行動していいのかわからない。頭の中では胸がひっくり返るような千以上のシナリオやビジョンが湧き上がっている。最悪の事態を考えないよ...