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第753話

最後に認められたのは気分がいい、それがお金を失っていたからだとしても。とにかく何かしら変化があった。価値がなくて側にいて欲しくないと言われていたのに、今は私の実力とスキルだけで必要とされている。セックスとは全く関係なく。それは何か暖かいもの、おそらく誇りのような感情を与えてくれる。そして生まれて初めて、自分の体や外見とは無関係の才能で少し価値があると感じている。肉体以上のものを与えられる、そして実際に大切にできる何か。

「カードの限度額いっぱいまで使うわよ、前もって警告しておくわ」と私は後から思いついたように付け加え、彼にちょっと意地悪をする。できるうちに最大限利用しておこう。アレクシはほと...