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第707話

それは私らしくないことだ、自分さえ報酬をもらえれば他人のことなどどうでもいいはずなのに、それが神経に触り、アレクシもそれを見抜いている。「気をつけろよ、ロンドン。そのうちブラジャーを燃やしてポスターボードを作り始めるぞ。お前が付き合う相手や働く場所を見直す必要があるかもしれないな」最高の皮肉だ。私は彼に向かって大きくため息をつくだけだ。

「他には?」私は話題をそらす。彼に分析されたくないし、彼が私の下に火をつけた炎にさらに燃料を与えたくもない。決して勝たせてくれない相手と争う気分じゃない、絶対に。

「7号室だ。特定のブランドのシャンパンを注文してある。確実にそこだけに提供し、常に満たしてお...