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第573話

ああ、すごいわ…私の1ヶ月後のショーが待ちきれない!!」クリスチャンはメインステージのカーテンの陰に立ち、つま先で跳ねながら興奮して外を覗き込んでいる。私のモデルたちがドレッサーに世話されながら出入りしている。私は彼らがプレステージエリアに出るとすぐに手直しをし、調整し、ダストワンドをかけて整えてからOKを出す。手首にはピンクッションを付け、口には最後の調整用のヘアピンをくわえたまま、整然と列をなして高くなったキャットウォークに出ていくモデルたちの姿を整えている。後方から音楽が鳴り響き、時折その上から解説者の声が聞こえてくる。

緊張は今も続いているけれど、目の前の仕事に集中し、忙しく動き回り...