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第505話

私は一瞬息を止め、彼が無言で「愛してる」と口の形で伝えてくる時、彼の目を見つめる。私は唇を噛み、衝動的に彼の肩に手を置く。もし耐えられなくなったら止めるため、もし自分にできないと思ったら少しでもコントロールするために。そして微笑みで彼を促す。

彼はとてもゆっくりと私の中に滑り込んでくる。その緩慢さはほとんど耐えられないほどで、彼の目は私の目を見つめたまま。彼の顔に浮かぶ真剣な表情に、私は思わずくすっと笑ってしまう。この瞬間にはまったく不釣り合いな笑い声だけど。でも、感覚は驚くほど素晴らしい。膝を閉じて彼をさらに奥へと押し込みたくなるような。彼がさらに私の中に入ってくると、私は微笑む。まるで彼...