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第504話

「お願い、試してみて。私はこれが必要なの、癒されるために、普通だと感じるために」涙が湧き上がる、彼がこれ以上先に進まないのではないかという恐れから。私は本当に彼に必要としている。普通の関係で私がすべきことのすべてができると感じたい、普通の女性でありたい。彼が否定しても、彼が値する存在に私がなれること、彼が必要としていること...それを彼に示したい。言葉では表せない程の愛と信頼を示したいの。

アリックは私の腰に腕を回し、首筋にキスをする。私を引き寄せ、彼の体が私の全身に触れるのを感じる。裸の体が完全に触れ合うあの甘美な感覚、それが彼からもっと欲しいという私の渇望に拍車をかける。

「試したくな...