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第497話

彼が少し大胆になって事を進めていくのを感じ、私は彼の空いている手を掴んで太ももを越えて下着へと導いた。彼の彷徨う指によってドレスがお腹まで持ち上がり、下着が丸見えになっている。彼は緊張して手を引き、腰の動きを一瞬止めたが、私は彼の手首をつかんでしっかり握り、引き下がるつもりはなかった。今は酸素よりもこれが欲しいのだから。彼は顔を上げて私を見下ろした。瞳孔は開き、キスで腫れた唇、私の爪で乱れた髪、肩を震わせながら息を吸い込むと、裸の胸が急速に膨らむ。こんなに狂おしいほどセクシーな彼を見たことがないと思う。

「止めないで…信じてるわ。私がノーって言ったら止めてくれるって知ってる。もう我慢しないで...