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第43話

神よ、最高の気分だわ。どうしていつもこんな気分でいられないのかしら？

「嫌！寝たくない」子供のようにふくれっ面で抵抗する私。ベッドに行けば、この感覚が消えてしまう。この温かい気持ちと何も考えなくていい陶酔感を失うかもしれない。幼い頃に子供を捨てた最低な父親や、自分が引き起こした傷より金しか見ていない屑のことを考え始めるかもしれない。

「エマ、じっとして」彼は私を抱えながら苦労している。

「嫌。嫌よ、嫌」私が頭を振ると、彼は私を落としそうになる前に、ようやく立ち止まり、もがく私の体を自分の裸足で玄関の外に立たせた。でも直立するのはよくない。すべてが揺れて本当に方向感覚がなくなる。

私はくすくす笑...