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第412話

私の心臓はほぼ鼓動を止め、この告白のようなものに喉が詰まり、もう何をすべきか、何を言うべきか分からなくなった。アリックが優しい指先で拭い去ってくれる中、涙が止めどなく頬を伝い落ちていく。彼は私を見つめ、その表情には苦悩が映し出されていた。

「私に何を望んでるの?」思わず口走った私は、もう何を考え、何を感じるべきかさえ分からず、心は再び痛みと苦しみで締め付けられていた。

これは私が望んでいたことのはずなのに。

それなのに、どうして彼がまだ私を遠ざけているように感じるの?

「俺にもわからないんだ。どう感じるべきか、何をすべきかもわからない。それが正直なところだ。ただ、今日ジェイクから君が行方...