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第36話

「あなたは携帯で話してるとき、とてもクールだったわ…いつもの通り効率的で、全てに真剣に取り組んでいた。あれが私たちが親友になると初めて気づいた瞬間だったと思う」彼はその記憶を思い出して笑っている。「親友」というコメントに私の心臓は一拍飛ばし、少し温かくなる。彼は以前にも似たようなことを何度か言っていた。きっとお互い様なんだろう。この昇進が進むまで、私たちが本当の友達だとは考えたことがなかったけど、そうなのかもしれない。

あの夜のことはよく覚えている。彼の本気度を測ろうとして、Googleで答えを探しながら理性的で事実に基づいた会話を試みた。その間中ずっと身をすくめて、彼が一体何を考えているの...