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第609話

「そのままにしておきましょう。あなたの現在の力では、たとえ大宗師が側にいたとしても、幼生期の精霊獣なら調教できるでしょう。でも成長期？それは無理があります。成熟期なんて、もう忘れなさい」エンジェルは少し軽蔑したような表情で言った。

「その顔は何？私たちは今友達でしょう。そんなに厳しくしないでよ」イーサンはエンジェルに言い返した。

「正直に言っているだけよ。それで、どんな精霊獣を調教しようとしているの？」エンジェルは唇を尖らせながら話題を変え、好奇心いっぱいの声で尋ねた。

「まだ詳細はわからないんだ。わかっているのは、ムーンハウルという名前のオオカミ系精霊獣だということだけ。実際に見てみな...