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第604話

「私の提案はとても単純だ。今は聖木を預かってもらい、リンダがグランドマスターレベルに達したら返してもらう。レディースギルドはまだそのレベルの誠実さを持っているよね?」イーサンは笑顔で言った。

「返さないかもしれないって心配しないの?」メリッサは好奇心を持って尋ねた。

「もしそうなら、私があなた方を見誤っていたということだね」イーサンは冷静に答え、頭を振った。脅しでもなく、ただメリッサをまっすぐ見つめるだけだった。

「あなたの狙いは何?何も見返りなしで私たちを助けるとは思えないわ」メリッサは眉をひそめて尋ねた。

「彼はMLギルドに立ち向かいたいんだ。そのために私たちのバックアップが必要な...