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第576話

イーサンの行動はセスの目には完全に馬鹿げて見えた。

彼は強力な防御道具を持っていたのに、自分の身を守るために使わなかった。代わりに、あの三人のつまらない連中のためにそれを無駄にした。

「マジであの三人のためにその命を救う装置を使ったのか?」セスはイーサンに奇妙な視線を投げかけて尋ねた。

「俺の目的は彼らを救うことだったし、明らかに成功した」イーサンは何でもないかのように肩をすくめた。

「わかった、彼らを救ったんだから、今すぐそれを俺に渡すべきじゃないのか?」セスは核心に触れ、深呼吸して手を差し出した。

イーサンはセスを馬鹿を見るような目で見て言った。「お前バカか?俺が前に言ったこと忘...