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第509話

しかし、彼らが記録塔に辿り着いて階段に向かおうとしたまさにその時、見えない力が彼らを押し戻した。

幸いなことに、それは完全に叩きのめすようなものではなく、むしろ優しく押し返すような感じで、怪我をさせることなく彼らを外に留めるだけだった。

エルマーは目を丸くして叫んだ。「うわっ、ここにはバリアがあるぞ!」

ドリアンはため息をついた。「バリアがあるなら、どこかにスイッチがあるはずだ。残念ながら、それがどこにあるのか見当もつかないけどな」

彼は心の中で思った:バリアがあるということは、中には守るべき価値のあるものがあるのだろう。

「SAギルドの連中は結構穏やかに去ったみたいだな。乱闘の形跡...