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第356話

フランシスは話を終えると、ドリアンを無視し、彼に問題を一人で処理させることにした。

ちょうどその時、アスラ・ブラッドハンドを捕らえに行ったセレスティア・ヴェイルの五人の執事たちが戻ってきたが、彼らは彼を連れてきてはいなかった。

「どうだった?」レイモンドが彼らに尋ねた。

「悪魔を捕まえて、この瓶に封印しました」背の高い痩せた長老が、普通の紫色の瓶を見せながら笑顔で言った。

「それを渡せ」フランシスは長老に手を差し出して要求した。

「何のつもりだ、フランシス?」長老は素早く瓶をしまい、彼を睨みつけた。

「彼はイーサンにとって有用だ。安心しろ、お前の瓶が欲しいわけではない」フランシスは...