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第252話

彼らは望み通りにエレベーターに乗り込んだ。すぐにゼニスグループの現状を見ることができるだろう。しかし、警備隊長が彼らに付き添っていたため、サラと他の女性たちはやや不安を感じていた。一方、イーサンは警備隊長を自分の従者のように考えているかのように、冷静さを保っていた。

「ねえ、そんな恨みがましい目で見ないでくれよ。俺たちの間に恨みはないだろう？」警備隊長の恨みがましい視線に気づいたイーサンは冗談めかして言った。

警備隊長は鼻を鳴らして顔を背けた。

「ところで、社長室はどの階にあるんだ？」イーサンはエレベーターのボタンに目をやりながら尋ねた。

「知らないね！」警備隊長は意図的に非協力的な態...