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第91章

ダラの容態は日々悪化し、彼女の衰弱は炎の巫女たちが永遠の炎への旅立ちの祈りを捧げるほどの段階に達していた。彼女の時間が近づいていることは明らかだったが、最後の願いは変わらなかった。彼女は王に最後にもう一度会いたかったのだ。

王は彼女の日々が数えられていることを知り、その願いを叶えることにした。彼は彼女を訪ねる決断をし、常に注意深く、決意に満ちたイザベラも一緒に行くことを選んだ。それはダラを心配してのことではなく、イザベラが許したからこそ王が彼女の臨終の床を訪れていることをダラに理解させるためだった。ダラがイッカルを産んだまさにその部屋に横たわっていることに気づいたとき、彼女の背筋に冷たいもの...