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第54章

イザベラは王が彼女をベッドに投げ込んだとき、恐怖と渇望が入り混じった激しい感情で心臓が高鳴り、決意が揺らいだ。彼女は沈黙のままそこに横たわり、内側で荒れ狂う感情の嵐を言葉にすることができなかった。王の視線は、彼女を恐れさせると同時に魅了するような強烈さで燃えていた。

「お前が私に何をしたか分かっているのか、イザベラ?」彼はつぶやいた。その声には欲望と苛立ちが混ざっていた。

彼女は彼の触れる感触に震え、時間が経つにつれて彼女の体は弱まっていった。彼女は抵抗すべきだと分かっていた。より大きな善のために彼の誘いを拒むべきだと分かっていた。しかし、心の中の憧れは理性の声を掻き消した。

「お願い」...