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第45章

イザベラは自室に入ると、ピンクと白のバラが息をのむほど美しく飾られているのを見つけた。花々の間に、きらめく宝石で満たされた箱が彼女の目を引いた。その光景を十分に吸収する前に、ベレット夫人が真剣な表情で入ってきた。

「イザベラ様、王様が今夜お部屋にご同席をお求めです」とベレット夫人が告げた。

イザベラは胸が高鳴り、高位巫女の不吉な言葉の記憶が彼女の心に押し寄せた。「彼に…体調が優れないと伝えて」と彼女は震える声で言葉を詰まらせた。

ベレット夫人はイザベラの不安を感じ取り、眉を上げた。「それが賢明だとお考えですか、お嬢様?王様からのご招待ですよ…」と彼女は目に心配を浮かべながら尋ねた。

イ...