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第173章

イザベラはアマラ姫の部屋に入った。彼女の足取りは静かだが、目的に満ちていた。彼女はタリアが窓辺に座り、おもちゃで遊ぶ小さな姫を見守っているのを見つけた。侍女は女王を見るとすぐに立ち上がり、敬意を示して頭を下げた。しかしイザベラの表情に何か—珍しく厳しい真剣さ—があり、タリアの胃が恐怖で締め付けられた。

「陛下」タリアは重い沈黙を破る言葉を探しながら口を開いた。

イザベラは言葉を発する前に長い間彼女を見つめた。「イッカルが全て話してくれたわ」

タリアの心は沈んだ。彼女は緊張して両手を握り締め、無理矢理女王の視線に応えた。「本当に申し訳ありません」彼女の声は震えていた。「こんなことになるつも...