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第655章

ベンとトムは首都病院でジャスミンのベッドサイドに立ち、まだ意識を失っている彼女を見つめていた。

「まったく、女って本当に繊細だよな。もし彼女が俺の妻だったら、触るのも怖いよ」とトムはささやいた。

ベンはため息をついた。「お前の荒っぽさに耐えられる人なんていないよ。そんなに壊れやすくない相手を見つけろよ」

トムはベンを見て、驚いて胸に手を当てた。「ベン、お前、男が好きなのか?」

ベンは目を回した。「黙れよ。彼女が目を覚ましちゃうだろ」

案の定、ジャスミンは眉をひそめて目を覚ました。

「具合はどう?痛みはある?」ベンは慎重に立ち上がって尋ねた。

「うるさい」ジャスミンは眉をひそめ、ト...