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第79章

ダリアはセイディを市内中心部にある「プリンセス・コンソート」という高級イメージデザインセンターに連れて行った。

今日はこの場所を貸し切りにして、十数人のスタッフと国際的に有名な三人のデザイナーが、セイディ一人のために仕える態勢が整えられていた。

この豪華さに圧倒されたセイディはダリアの手を掴み、「こんなに大げさにしなくても良いのに」と言った。

「心配しないで、すべて手配済みよ」

ダリアはセイディを内部ホールに座らせ、まず彼女の傷の手当てをして包帯を巻き直してから、デザイナーたちに彼女のスタイルを作らせた。

セイディはこのような待遇を以前にも経験していた。彼女の父親はプロのスタイリスト...