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第1578話大きいほど良い

セディは困惑した表情で庭に足を踏み入れた。「誰が私を探しているの?」と彼女は尋ねた。

メイドは身を乗り出し、囁いた。「レベッカ様です。しばらく外に立っていらっしゃって、私が何を言ってもお帰りになろうとしません」

「レベッカが?」セディは驚いた。「すぐに中に通して」

「かしこまりました」

セディは以前、クレメンス家の人々でさえ、自分の許可なしには誰も入れてはならないと指示していた。そのため、メイドたちはレベッカを外に待たせていたのだ。

少し罪悪感を覚え、セディは自ら彼女を招き入れることにした。

レベッカは庭の外に立ち、大きな包みを抱え、首を伸ばして中を覗き込んでいた。

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