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第1546話シニスター・プロット

「賛成だ」

「私も同意見です」

一人、また一人と、全員が同意の声を上げた。

こうなっては、「マイカ」も反対する口実すら見つけられない。額からは汗が流れ落ち、どう応じればいいのか皆目見当もつかなかった。

彼に言えたのは、ただ一言。「トイレに行ってきます」

「クレメンス氏、私もお供します」

デクランが付き添いを申し出た。

トイレに入ると、「マイカ」は個室に隠れ、静かに携帯電話をマナーモードに設定し、メッセージを送った。

相手はこの状況を予期していたらしく、すぐに返信があった。

メッセージを見て、「マイカ」の目は輝いた。まるで進むべき道を見出したかのように。

彼は素早くメッセージ...