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第1508章トラブルの原因

屋敷を出たサディは、気分がずっと良くなった。少なくとも子供たちは落ち着いている。

「ジェームズさん、本当にシラスに子供たちを預けて大丈夫なんですか？」アニカは不思議そうに尋ねた。「だって、彼はまだあなたを完全に信頼していないし、警戒心を解いていないように見えますけど」

「ええ、わかってるわ」サディはうなずいた。「だからこそ、子供たちを彼に預ける必要があるのよ」

アニカは一瞬驚いたが、すぐに理解した。「信頼で信頼を得ようとしているんですね？」

「それだけじゃないわ」サディは思慮深く言った。「シラスは私に警戒心を持っていて疑いを抱いているけれど、クレメンス家に対しては絶対的に忠実よ。彼は必...