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第1256章

「彼は熱があって意識がもうろうとしているから、気にしないで」とセイディは言い、ティーカップを置いた。「毛布を取って、私はソファで寝るわ」

「ああ、わかりました!」バーバラは素早く毛布と枕を掴み、セイディのためにソファーに敷いた。彼女はセイディが横になるのを手伝い、「ジェームズさん、他に何か必要ですか?」と尋ねた。

「水を持ってきて」とセイディは言い、こめかみをさすりながら疲れた様子を見せた。

「すぐに、ジェームズさん」バーバラは水を一杯汲みに歩いていった。彼女はセイディの方をちらりと見て、セイディが見ていないすきに、液体の薬を数滴水に入れてから彼女に渡した。「ジェームズさん、お水です!」...