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第1017章

「ちょっと待って」ミカは手拭いを取り、彼女の肩、首、腕を拭いた。「そのバスタオルを取りなさい。濡れてるし、このまま寝たら風邪をひくぞ」

セイディはブランケットを引き上げ、バスタオルを脇に投げ、寝返りを打ってから枕を抱きしめ、眠る準備をした。

彼女の疲れ果てた様子を見て、ミカは胸が痛んだ。彼女を抱きしめたい気持ちでいっぱいだったが、まだその時ではないことを理解していた。

彼女の心の壁はまだ高く、彼を受け入れる準備ができていなかった。

彼はそれを尊重した。

ミカは天井まである窓を閉め、部屋を出ようとしたが、外の激しい風を見て、今夜嵐になるかもしれないと心配した。

セイディの体内の毒素は...