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第1006章

「行くの?行かないの?」セイディは我慢の限界を超え、ピシャリと言った。「ボディーガード!」

「はい!」二人の女性ボディーガードが前に進み出た。

「彼を外に出して」セイディは命令した。

「はい」ボディーガードたちはマイカを追い出そうと動いたが、彼の鋭い視線に足を止めた。彼女たちはセイディの方を振り返った。

「何をためらっているの?」セイディは怒りを爆発させた。「早くしなさい!」

ボディーガードたちは躊躇した。マイカの身分とセイディとの関係を知っていたからだ。彼に失礼なことはしたくなかったが、セイディの命令も無視できなかった。

「役立たず」セイディは銃を取り出し、マイカに向けた。「出て...