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第65話

彼の指が私の首から谷間へと滑り降り、肌に欲望の灼熱を残していった。私の心臓は早鐘を打ち、息遣いは荒くなっていた。

「罰が欲しいのか、愛しい人?」彼は低く掠れた声で尋ねた。

私は頷いた。

「では、なぜ心臓がそんなに速く鼓動しているんだ?この期待は罰のためではないことが分かる。別のものを求めているんだな」彼は私の顎に唇を触れさせた。彼の荒い無精髭が私の柔らかな肌に触れ、全身に鳥肌が立った。「快楽をもたらすものだ。そして保証しよう、愛しい人よ、罰は快楽をもたらさない。痛みをもたらすんだ」

彼の強烈な男性の香り、耳元で囁く低い声、私の唇に近づく魅惑的な唇、そして半裸の罪深い体が私に押し付けられ...