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第37章

ハーパーは牛乳を一杯飲むために寝室から出てきた。すでに夜中の12時近く、その夜早くにベッドに入ってからずっとしていたのは、スマホでYouTubeのリアクション動画を見て、そのあとベッドの中で寝返りを打つことだけだった。頭の中で想像上の羊を数え尽くしたのに、サンドマンは意図的に彼女に夢を運ぶことを拒んでいるようだった。

階段を降りてリビングルームに向かうと、ソファにリビーの細い体が横たわっているのが見えた。彼女はテレビ画面に目を向け、白と灰色の光が彼女の顔に揺らめいていた。ハーパーは彼女を見つめ、画面をちらりと見て、それから自分の存在に気づいていないリビーをもう一度見つめてから尋ねた。「何を見...