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第87話

「私はちょうど気分がいいんだ。彼を縛って。すぐに行くから」

ライアンは電話を強く握りしめながら振り向いた。「もうその些細な罰は終わりだと思うぞ、エマラ」そして返事を待たずに、傲慢に部屋から出て行った。

私は絵と鉛筆を脇に置き、彼の後を追って彼の部屋へ向かった。「どこに行くの?」と私は熱心に尋ねた。ライアンはウォークインクローゼットの中に消え、私は外で彼を待った。「彼はダニエルを殺しに行くの?今までに何人のベータを殺したことがあるんだろう?」

ドアが開き、イケメンが現れた。色あせたブルージーンズが腰の低い位置にかかっている。へそから始まりジーンズの中に消える一筋の毛が、白い布で突然覆われた。...