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第80話

「はい、街が見える角のテーブルをお願いします。それと、今夜の音楽テーマは何でしょうか? ああ、素晴らしい。ありがとうございます」私はスピリット・オブ・エクスタシーのマネージャーに話しかけた。ここは初めてのデートでホッティが連れて行ってくれたレストランだ。

私たちが座った場所とワインも同じものを予約した。とても楽しみで、ホッティをそこに連れて行くのが待ちきれない。彼が何か思い出してくれることを本当に願っている。思い出せなくても、何かを感じてくれたらいいな。今の私たちの間の距離感が好きじゃない。「近くて遠い」なんて。

あとは、あの日着ていた白いプリンセスドレスが必要だ。でも、そのドレスは私の古...