邪悪なアルファ

第27話

27. 邪魔者

アルファ・ライアン・ダミソン

彼女が私にどれだけ従順かを確かめるには絶好の時だ。

彼女は完璧な服従の角度で頭を下げている。私は彼女に近づきながら、部屋に充満している甘いバニラの香りを吸い込む。その香りは自然と体を熱くさせる。彼女の顎を持ち上げ、太陽の光を帯びた森のような瞳を直接見つめる。なんて美しいんだ。

私のウルフは、体内を駆け巡る火花に身を硬くする。「シャツを脱がせて」と柔らかく命じる。彼女の唇が私の大胆さに少し開く。その口は、私が舌を入れて探索したくなる暗い穴のようだ。彼女は抗いがたい存在だ。

しかしすぐに、命令に従わない彼女に私のウルフは不満を感...