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第599章義理の兄弟として私ができることはこれだけです

グレースはゼイヴィアが強いことをずっと知っていた。今さら改めて思い知らされる必要なんてなかった。

だが、ゼイヴィアはグレースの手を掴むと、自分の体中をなぞらせるように導いた。

グレースは顔を赤らめたが、それを楽しんでいる自分を否定できなかった。なにしろ、ゼイヴィアは信じられないほどの肉体の持ち主なのだ。

罠だとわかっていながら、愚かにもその手に乗ってしまった。

彼女は完全にゼイヴィアの魔法にかかっていた。彼がその手を自身のプライベートな部分へと導いた瞬間、グレースはようやく我に返った。

全部、仕組まれていたのだと悟った!

ゼイヴィアがさらに顔を寄せる。「グレース、『ギブアンドテイク...