Read with BonusRead with Bonus

第598話彼の体型は私よりも優れていますか?

アンジェラの指先の感触は、想像していた通り――岩のように硬かった。

もう触ってしまったのだから、少しつついてみるくらい、いいわよね?

そう思ったアンジェラは、手を伸ばしてスコットの腹筋をツンツンと二度つついた。

「アンジェラ!」スコットの咎めるような声が耳元で響く。

アンジェラは笑ってごまかして身をかわそうとしたが、ふと下を見ると、スコットのズボンにできた膨らみが目に入った。

な、なんてこと……。

アンジェラにはあまり経験がない。前回のように誤ってあの部分に触れてしまったわけではなく、ただ触れただけなのに。どうしてこんなことに?

アンジェラはパニックになった。深く考える余裕もなく...