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第320話

モンゴメリーグループは30階建てで、18階はマーケティング部門の一部が活動する場所だった。普段はゴーストタウンのように静かで、今日も変わりなかった。

グレースはケリーにメッセージを送った。

グレース：「ここにいるわ」

ケリー：「左に曲がって、突き当たりを右に曲がって、次の分岐点でまた左に曲がって」

この場所は迷路のようで、どのフロアにも果てしない廊下が続いていた。グレースはケリーの指示に従い、会議室のように見える部屋にたどり着いた。ブラインドが下りていたため、外からは何も見えなかった。

ケリー：「箱はその会議室の中にあるわ」

グレースは周囲を確認し、ドアノブをつかんでドアを開けた。...